「無鉄砲」夲店@木津 限定塩(旧/新ヴアージヨン) 2004.02.19實食

道中、愛車がタイミングベルト切れの憂き目に遭つたり、風邪で味覺が鈍痲した爲パスしたり・・・で延び延びになつてましたがやうやく試せたサンマ節の「塩」。
Dr.Yが「最初は美味いと思ふんだけど、途中から塩つ辛くなつてくる」と言つてたのんを檢証すべく、新旧兩ヴアージヨンを試しますた。


限定塩「旧ヴアージヨン」

澄んだスープからはサンマ節の良い香りが立ちのぼり、ひと口目のインパクトは高い。
しかし、食べ進むうちに、確かに塩つ辛くなつてくるのがわかる。私がよく言ふ「ダシ」を喰はせるのではなくて「塩」を喰はせるタイプになつてしまつてゐるのだ。
決してサンマ節のダシが取れてゐない譯ではない。しかし、強弱ではなくダシの質の問題なのだらう、「線が細い」樣に感ぢられてしまふ。
塩つ辛さが強調さるるのもその「線の細さ」故。舌を包み込む樣なタイプのグルタミン酸系の「旨味」「甘味」が足りないが故に、塩の味が前面に出過ぎてゐるのではないだらうか。


限定塩「新ヴアージヨン」

店主もそこのところがわかつてゐるのだらう。新ヴアージヨンでは8:2で豚骨を混ぜ、マイルド感を演出してゐる。
確かにとんこつダシと脂により、いくばくかの甘さ、まろやかさは出てをり、直接舌にくる塩つ辛さは抑へられてゐる。しかし、それは單に旧ヴアージヨンの欠点をただマスキングしただけにすぎづ、ベストな選擇とは思へない。そして何より、最大の問題点であるグルタミン酸不足が解決されてゐないのだ。

尻極二杯食したのだが、舌に味が全く殘つてゐないことに氣附いた。「後味スツキリ」と言へば聞こへがいいのかも知れないが、食後の滿足感としてはかなり物足りない。嘗て一条氏の「がんこ総本家」で「塩4.5」を食した時は、昼に東京で食して、それから新幹線で神戸に戻るまで、ずつとダシの後味がたなびいてゐたものだ。

旧ヴアージヨンも新ヴアージヨンも、「無鉄砲」以外の店で食したのなれば、それなりの評價を与へてゐたのかも知れない。しかし、あのレヴヱルのとんこつと醤油を作る店のラーメンとしては、殘念ながら期待外れと言はざるを得ない。


月 旧一的評價;★★★★★


・・・さて、どうすればマン足イく味が出るのだらう?

1. 昆布を使ふ
此のmethodは南青山時代の「麪屋武蔵」でもやつていた。
當時、試した印象では海藻臭さがどうしても目立つてしまひ、「努力してゐるのはわかるが今ひとつ實を結んでゐない」樣に感ぢられた。しかもこれは醤油ラーメンでのことなので、醤油のグルタミン酸に頼れない塩ラーメンだともつと顕著になつてしまふかも知れない。

2. 野菜を使ふ
○りお流の「塩」でもわかる通り(うぷつ、あの味想像してもうた (-。-;;) 、野菜ダシはひとつ間違へるとごつた煮風の味になつてしまひ、氣持ち惡い甘つたるさが出てくるので注意が必要だ。
ただ、適量の野菜を他の材料とともにきつちり煮込み、スープを濁らせづに綺麗なダシが取れたらコンソメスープの樣な、キレがよく、しかも旨味十分、といふダシになるのだが・・・

3. コナを使ふ
これが現實的な選擇なのかも知れなひ。一度旧ヴアージヨンコナ入りを試してみたひ。

しかし、夲日、私なりに出した結論は

塩ラーメンに一番合ふダシは鷄である

といふことだ。
ただ、鷄ダシは匂ひも強くなつてしまふんで、サンマ節と合はせると、その淡ひ香りが消されはしないか、そこのところが問題だらう。


シリーズ「夏休みの日記」-その2-

「無鉄砲」夲店@木津 限定塩(最終進化型) 2004.08.28實食

限定「塩」がまうすぐ終了する、との噂を聞きつけ、前囘苦言を呈した責任もあるので最終進化型を試して參りますた。

限定塩「最終進化型」

スープをひと口。
前囘よりもインパクトが弱くなつた感ぢがするが、決して惡い意味ではない。ガツン!!と來ない分、じんわりとダシの旨味が舌を這い上がつて來る感ぢなのである。そして、ストン、と切れてしまふ前囘とは違ひ、舌が旨味の記憶をたなびかせる風情なのだ。
ダシが大幅に變わつたのでは?と問うてみると、さにあらづ、とのこと。そのかわり 塩ダレに改良に改良を重ねて 現在の味に仕上がつたさうだ。
確かに、最大の問題であつた「塩が前面に出て、ダシの味が殘らない」欠点が大幅に改善されてをり、塩のカドが立ち過ぎづ、とてもマイルドに仕上がつてゐる。
かうなつて來ると人間、慾が出て來るもので、麪がまう少し太く、ぷりぷりしたちぢれ麪ならば・・・とかついつい無いものねだりをしてしまひましね。 (^^;;


月 旧一的評價;★★★★★★★ 。(3.5〜4の間くらい)


追記
たわむれに替へ玉を豚骨にしてみますたが、特に配分を考へて注文した譯ではないので味の焦点がボケてしまひ大失敗。折角の「塩」のキレの良さが無くなり、かといつて「とんこつ」のこつてりさが味わへることもなく、とても中途半端になつてしまひますた。
やはり餘程店に通ひ詰めてダシの性質もよく理解し、理想の配分を決められる人間以外は「ダブルスープ」をちう悶すべきではなく、とんこつはとんこつ、塩は塩でストレートに食べた方が良いと再確認しますた。

                                                                                                                                                    • -

憑きさんのに便所うして…。

○北海道出発偏


さあてこれから待ちに待った北海道だ!舞鶴でラーメソを食べて腹ごしらえをして、舞鶴港からフェリーに乗るのだ。

一丁@舞鶴 名物とんこくラーメン 600円

入店したのが22時を回っているのに駐車場が一杯で店内も7割くらいは埋まっている。カウンター10席ほど、テーブル5つくらいと沢山はいれる。店内には3名の兄ちゃんが切り盛りしていて活気がある。
割とこってりな豚骨スープは無鉄砲の4:6のWスープくらいの味わいか。と言ってもWスープはほとんど食べていないのでカンでしか言ってないの関係者は注意するように!!
出汁も割としっかりしてなかなか旨い。麺は中太ストレートで柔らかめで茹で上げてあるので少々ダルイ。チャーシューは薄くスライスしてあるが味わいはいい。メンマは存在感がないし、もやしは不要つ!ネギ・キムチは食べ放題だが、キムチは甘いぞ。トッピングで入れるニラ辛しを入れると味に変化が出て面白い。
い。 68点

京都きむらや 炙りチャーシューラーメン(醤油) 850円


一丁から100mほど離れた場所にある。店内は京都を意識した和風な佇まい。店内はカウンターだけの20席ほどか。店員の女性に「お薦めは?」と聞いて炙りチャーシューをちう悶。この店員がチャーシューを出してタレにつけて網焼きし、上からガスバーナーでこれでもかつ!というくらいに炙っている。いや焦がしているやうに見える。
出てきたラーメンは、チャーシュー麺?ってくらいチャーシューが3枚しか乗ってない。ま、確かに少しは分厚いがもっと乗ってないとチャーシュー麺の名が廃るぞ!味の方は、炙ってある分香ばしいしまぁまぁ。スープは京都に良くある鶏・豚から取った出しとオーソドックスな味だ。ただ、香味油がしつこく油っぽさがネックになってくる。麺は細めのストレートで柔らかめで頼りなく感じてしまう。全体的にアンバランスな感じが否めない。
特筆はラーメンを出した店員が箸箱から割り箸を出して、割ってから手渡ししてくれるのだ。こんなサービスは初めてでした。
い。 35点


○北海道到着編
小樽に到着して、まずは小樽ラーメソをと考えていましたが、到着したのが20時過ぎなのだが行きたいお店は既に閉まっている。もっと仕事せえよ。 >小樽のラーメソ屋
仕方がないのでラーメンの本場?札幌へ移動する。札幌も22時前となると結構絞られてくる。札幌に向かう途中の本屋でグルメ本を買って情報を得てラーメソ屋に向かうが、「名人の味 爐」に向かうが店が分からない。電話しても誰も出ない。諦めて次に向かう。

信玄@札幌中央区 播磨(こってり塩) 650円


石狩に本店があるお店。22時過ぎだというのに店内15席のカウンターは満席で、後ろの待ち椅子にも先客5名。こってりを食べるとして、醤油か塩か迷ったのでどちらが人気があるの?と店員に聞いて塩にした。店内は3名の兄ちゃんが威勢良く切り盛りしている。麺箱から見える太目の黄色縮れ麺はオレの食欲を刺激する。
出てきたラーメソは、デカイ!器がデカイ!大盛は注文してないんやけどな。塩だからもっと色的には白いと思っていたのだが醤油の色に限りなく近い。伝票も間違ってないし、持って来た時に店員も「こってり塩です」と言ってたので間違いないだろう。しかーし、出汁が弱い。麺は茹で加減も味もコシもいいのにスープがダメにしてしまっている。残念。具は、笹切りネギ・メンマ・バラ肉チャーシュー1枚とシンプルだ。デカイ器に少ない具。シンプルすぎるぞ!!
い。 43点

五丈原@札幌中央区 しょうゆラーメン 650円 チャーシューおにぎり 150円


信玄から徒歩2分ほどのところにある。22時半を回っているのに30人くらいは並んでいるではないか!流石は繁盛店は違うなぁと気持ちは高ぶる。行列が10名を切ったくらいの順番になって、一人だけの席が空いたので先に回してもらった。ラッキー!店内はカウンターのみの12席ほど。並んでいる時から注文を聞いていたので座ってすぐにチャーシューおにぎりが、3分ほどでラーメンが出てきた。定番?のメニューなので頼んだおにぎりはまぁまぁ美味しかった。ラーメンを作るところを見ていると兄ちゃんが慣れた手捌きで平ざるで麺上げをしていた。ただ、5人分一度に作るので麺のコシが気になる。出てきたラーメンだが海苔がど真ん中にデンッと置かれているので見栄えが悪いぞ。見栄えを良くする為に横にずらして記念写真を。さっきと違い、こちらは「これで醤油?」って色でし。スープも「これがこの行列を作るのか!流石だ!!」と思えるようなところはミジンコもなかった。マジに並んで失敗したと感じた。課長さんも顔を出しているぞ。麺は細めのやや縮れ麺でやはり柔らかいな。具は、ネギ・チャーシュー3枚・メンマ・ごま・海苔。チャーシューは旨いが、メンマに何か苦味を感じた。なぜこんな味に行列するのかオレには分からん。期待ハズレであつた。
い。 40点

ケフはこれくらいにして、ビジネスホテルを適当に探して泊まる事にした。遅くまでやっている旨い店を見つけるのは難しいね。


○これからもっと喰うぞ札幌ラーメン編
朝一から超有名店のすみれに向かう。昨日のうちにナビにセットして置いたのでそのままGO!しかし、ナビの案内してくれるところにすみれがない!!コンビニに入って買い物のついでにお店の方に聞いてみたら、「ちょっと丘になっているところにあるので、側道見たいなところを入らないとお店に行けないよ」と親切に教えてもらった。ナビの力だけでは到着できないのね。

すみれ@札幌豊平区 正油ラーメン 750円


開店前の1番乗りをゲト!金曜日だと言うのに後から後から客が来て開店時には30人以上の行列が出来ていた。流石に人気店は違うな。11時5分前に開店して入店。カウンター15席ほど、テーブル席など良く見えないが20名以上は入れそう。
出てきた正油ラーメンは旨そう!スープを一口すすると火傷しそうなアツアツで旨いつ!出汁も良く効いてて正油のコクと相まって旨い。麺も中太縮れ麺でモチモチ感があり、スープとの絡みも良く鵜舞。具は、ネギ・メンマ・チャーシュー・かまぼこ・野菜炒め(もやし・玉葱)が乗っている。メンマは小さく裂いてあるが味も良し。チャーシューは1枚と寂しいな。野菜炒めも香ばしくて全体のバランスがいいですね。
ただ、1番に入って注文しているのに後に入ってきた方が先にラーメンが出ていたのには理不尽さを覚えた。何のために先に並んでると思ってんねん!?それと店内で気になったのがハエが多いことかな?飲食店では仕方ないが対応策はあるはず。
い。 75点

らーめん菜@札幌中央区 つけらーめん(醤油) 750円


昼からの会合にまだ時間があるのでもう1軒。つけ麺が食べたかったのでこのお店を選んだ。店内はカウンターのみ10席の小さなお店。ご夫婦で経営されているようでニシゴ指数の高そうな奥さんがホールを担当されている。12時少し前に入店したが、先客2名。
注文してから20分くらいしてやっと自分のが出てきた。やけに時間の掛かるお店だな。満席だったらどんなに待たされるのだろうか?ちゃんとお店として回転させられるのだろうか?など要らぬ心配をしてしまった。
出てきたつけ麺は綺麗な器に入って既に割り出汁もとっくりに入っている親切さ。麺は中細の加水率高めの縮れ麺。ちょっとインスタントの麺の感じがある。しかし、麺の弾力もありなかなか鵜舞。つけ汁は魚介出汁がよく効いたしっかりしたもので旨い。具のチャーシュー・メンマ・ネギは全てつけ汁の中に入れてある。出汁とのバランスも良く、麺もずるずる食べられる。大盛にして置けばよかったとちょっと後悔。ただ、麺を食べ終えていくと短い麺が沢山残るのが気になった。良くインスタントラーメンを食べた後に残るような椰子です。
食後にデザートとして杏仁豆腐がサービスで付けてもらえる。程よい甘さで口の中が癒される感じで美味しかった。持ち帰りのつけらーめんがあったのだが、日持ちがしないので持ち帰りを断念した。満足の1杯でちた。
い。 84点

* 桑名@札幌西区 とんこつラーメン 840円

北海道に九州のとんこつを持ってきたお店とか。住宅街にあるのでちょっと分かり難いお店でした。店内はテーブル4つのシンプルな構造で女将さんが出迎えてくれる。営業時間が11時〜16時と逝きにくい時間帯も気にかかる。
出てきたラーメンは熊本ラーメンがベースな感じのマー油がたっぷり入ったとんこつラーメン。麺は中太縮れ麺でなかなか美味しい。具はシンプルにネギ・チャーシュー・メンマ。チャーシューはちょっと塩辛いでっせ。メンマは細いが味付けはいいでつ。
い。 54点

竹麓輔商店@札幌中央区 北海道の中華そば(期間限定) 720円


むつみ屋の創業者のお店だから期待が膨らむ。限定メニューを注文した後に席の横にある限定ラーメンの能書きを見ると「春豊使用の極細麺」とある。極細麺が苦手なオレにとって選定を間違ったと後悔した。
出てきたラーメンは魚の香りのするWスープで旨そう。一番気になっていた麺は、極細ではなく中細だったのでホッとした。スープを一口すすると、動物系と魚介系のWスープは魚介系が多く入っていてなかなかコクがあり旨い。麺も10日間熟成したものを出しているらしくシコシコツルツルでなかなか良い麺である。具は、(ロース)チャーシュー2枚・ネギ・メンマ・水菜・麩・海苔2枚。他に玉葱の微塵切りも入っており、スープをすするといい甘みのアクセントになって美味しかった。
い。 87点

○札幌を離れて旭川を目指す編
夕べは竹麓輔商店(札幌駅前)を出て、宿泊先の札幌パークホテルまで徒歩で戻ったのですが、さすがに「すすきの」の繁華街は凄いですね。大阪のミナミや東京の歌舞伎町のようでメッチャ活気があります。客引きの兄ちゃん姉ちゃんがうるさい中をそのまま素通りで戻りました。
さて、ケフは札幌を離れて旭川でラーメソを食べてから大学時代の同期に会いに北見までの移動です。

むつみ屋@月形総本店 塩ラーメン+煮玉子 620円+60円


まずは旭川に逝く前にむつみ屋の本店へ。月形温泉の真向かいにある大きなログハウスがこのお店。土曜日の開店10分前に到着したが誰もおらず1番乗り。
11時過ぎに案内されて入店。出汁の味が良く分かる塩ラーメンと煮玉子を注文。壁に貼ってあるポスターを見ると「オリンピックで前日・当日未明に日本人が金メダルを取ったら大盛が無料!」とありました。なかなか面白い企画をしてますね。支店でもやっているのだろうか?
出てきたラーメンは香りも良く美味しそう。スープは出汁も良く出ていて旨い。という事は支店ではだらけていることになるのかな?麺もプリッとしてコシもあり旨いのだが、スープを引き上げてこないのでちょっと物足らない感じがした。具は、ネギ・チャーシュー・メンマとシンプル。煮玉子も旨いのだが、形が崩れているので残念。
会計した時に、表にあるソフトクリームの50円引き券を貰ったので「むつみ屋秘伝のソフトクリーム」を食べた。が、ちょっとシャーベット状になったくらいで味的にも旨い!ってことはなかった。
い。 61点

蜂屋@旭川 ラーメン 600円


以前ラ博で食べた時に感動した蜂屋の本場のラーメンで楽しみ!
従業員全員高齢の方々で田舎の大衆食堂を思わせる雰囲気。ラーメンは焦がしラードの香ばしい香りが食欲をそそる。麺はモチモチ感のある中太やや縮れ麺ですが、何か安物の中華麺って感じがして残念でした。ロースのチャーシューも小さく存在感がなく、期待したのだが肩透かしを食らった感じ。
い。 41点

らーめん玄 醤油ラーメン 650円


北海道のグルメ本に載っていた新鋭のお店。住宅街にあり14時を回っているのに満席。行列も8名ほどできている。ご夫婦二人でやっているのだが、何やら手捌きが悪いのか店内の回転が遅くて行列になっているのか。店内はカウンター8席、テーブル2、座敷テーブル2。
席に着いてから30分かかりやっとラーメンが出てきた。スープは豚骨がメインの割とこってりめで美味しい。どことなく翔(ふるまい)@高槻のとんこつと似ている感じがした。化調も入っているがバランスがいいと思う。麺は中細縮れ麺で5人分一度に平ざるで上げているのでちょっとやわめ。しかし、量が多く(160gくらいか)て満足できる。具は、チャーシュー(バラ肉2+ロース1)・ネギ・メンマ・海苔。チャーシューのバラ肉はとろけるようで味付けも良く旨い。もっと手際を良くして頑張って欲しい。
い。 68点


○北海道を離れる日じゃ編
20年ぶりに同期に会い、20年前に食べたホルモン焼に舌鼓を打ちながら大学時代の話やら近況報告やらで話の花が咲いた。ここのホルモンが忘れられずに北見に来た時は絶対に食べたいと思っていた念願のホルモン、やっぱり旨かった!!
昨日から台風16号の進路が気になる。帰りのフェリーでバッティングしそうな雰囲気で最悪はフェリーが出ないのではないか?と言う不安に駆られる。フェリー会社に電話確認したら「予定時刻(23:50)よりも早く出向する可能性が高いので22時には必ず来て欲しい」とのこと。ますます雲行きが怪しい。
台風を気にしつつもケフの旅が始まる。帯広に向かってラーメソ&豚丼を食べてそのまま苫小牧へ直行する。ホンマはもうちょっと寄りたい所もあったのだが、苫小牧まで時間が読めないのとフェリーの出向が気になって残念だが先を急ごう。風もキツクなってきた。

みすゞ@帯広 みすゞラーメン+煮玉子 630円+100円


12時過ぎに帯広駅に到着して豚丼のぱんちょうが30人くらいの行列になっているので先にラーメンをば。駅から5分くらい歩いてアーケードのある商店街に入ってすぐのラーメン屋に見えないおしゃれな佇まい。店内は満席で調度空いたところで席に座れてラッキー。
カウンター8席、テーブル4の喫茶店風。実際に2Fでは喫茶店を営業しているらしい。お店の看板メニュー?のみずゞラーメンと煮玉子をチョイス。「ラーメンは辛いですが大丈夫ですか?」と初めてのお客への気配りもいいですね。
出てきたらラーメンはスープにラー油でネギなどの野菜を炒めたものが乗っている。割と辛いがいい塩梅で美味しい。辛いだけではなく出汁もしっかりしている。麺は中細やや縮れ麺で相性もまぁまぁ良い。具は、チャーシュー・メンマ・野菜炒め・貝割れ。煮玉子はいい感じに半熟トロトロなのだが味がほとんど分からないのが残念に思う。なかなか好印象のお店でした。
い。 68点

時間が読めないので取り敢えず道東道を使い、一路苫小牧を目指す。強風でハンドルを取れれながらも予定よりも早く到着(18時半)できた。しかし風がメッチャ強い!!フェリーターミナルでケフ出向できることを確認して、腹ごしらえに苫小牧市内に向かう。苫小牧で行こうと思っていたお店に電話したら「今日はもう終わった」と冷たくあしらわれたので、適当に走ってあるところに入ろうと目に付いたのが寶龍。道内で度々見たチェーン店で一度は食べておくかと決意する。チェーン店なら山岡屋も考えたのだが、先にこちらがあったので。

寶龍@苫小牧 醤油ラーメン 550円


カウンター8席、テーブル2。醤油ラーメンを注文。北海道では野菜炒めが乗るのが正統派なのかな?出てきたラーメンはもやしがメインの野菜炒めがドンっと乗っかってる。味の方は課長さん優先の出汁がメッチャ控えめ。具はチャーシュー・メンマ・野菜炒めだ。チャーシューは出汁ガラのようにカスカスで旨みがまったくない。メンマも缶詰のものをそのまま使っているようで旨くない。麺は中太縮れ麺でオレ好みで良かったのになぁ。久々に舌がピリピリと。
い。 23点

喜夢羅館@苫小牧 正油とんこつ 650円


やぱりチエン店はアカンと懲りたので、次はナビで「ラーメン」を検索して旨そうかな?と思われる個人店のところへ行こうと探したのがここ。名前的にメッチャ心配だったのだが、遊び心で一か八か賭けてみた。
お店について、店構えにびつくり。食事のゴールデンタイムというのに客0。店内は良く見ていないが広くて50人くらいは入れそうな大きなお店だ。というのにオレ一人。店員に何がお薦めか聞いたら「うちのは何でも美味しいと言ってくれる」と。ま、目の前のメヌーにデカデカと「正油とんこつ」と書かれていたのでそれをちう悶。
出てきたラーメソは、あまり白濁していない正油とんこつに背油が振ってある。嫌な予感。出汁も弱い、旨みも少ない完璧な地雷店でつ。「うちは春豊を使った麺で力を入れてます」と能書きがありましたが、中太縮れ麺は普通でございました。具は、ネギ・チャーシュー・メンマとシンプルなのだが、メンマがエグニガで不味い。これが北海道の最後のラーメソになるとはまっことにずゎんねんだが仕方がない。
い。 18点


○ホンマに上陸できるか編
風がキツイものの出向すると判断してくれて正直嬉しい。次の日から仕事に出なければおまんまの食い上げである。やはり予定よりも早く出向すると言うことで22時から乗船開始になり、22:50と1時間早く離岸しました。船内は離岸すると並みの影響で揺れが凄く、時々ガンッと言う音と共に二等寝台のベッドからきしみ音がしてなかなか寝付けない、恐いよお。3時間くらいして揺れも少なくなったのでそこから眠れた。船酔いは全然しませんでした。
9時に起床したら安定した航行を続けていて、船外を見ると穏やかに晴れている。夕べの凄い揺れは何だったんだ?夢か?というくらい穏やかな船旅だ。16時頃から風が強くなって揺れも徐々に出てきた。夕べ1時間早く出向して、全速力で航行してくれた結果、敦賀港に17時過ぎに入港することができた、パチ☆\\ ̄ー ̄)( ̄ー ̄//☆パチ 。しかし、船内放送で「港内の状況により接岸できない場合は明朝の接岸になりますのでご了承ください」と。目の前に無鉄砲のラーメンを出されてお預けを食らっている状況と言えば、お分かりいただけるであろうか?この時、福井・滋賀県内全域に暴風警報が発令されていた。
不安も何のそので18時過ぎに接岸できたことで船長に敬意を表します( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!!ようやく上陸できて、高速では危ないだろうと下道で帰ることにする。雨も降ってきて、まさに嵐という言葉が相応しい天候になってきた。でも、腹ごしらえがしたいと滋賀県に入ってからすぐのラーメソ屋へ。

福松@木之本 中華そば 600円


久しぶりの福松。中華そばを注文してから台風情報をやっているTVに釘付け。
出てきたラーメソは、ラー油がちょっと入ったピリ辛スープですが、ケフはやけに出汁が薄いのね〜。中細の釧路製麺はまずまずのコシと美味しさ。途中からニラ辛しを入れて味に変化を持たせて残りを頂く。以前よりも味のレベルが落ちているので心配だなあ。
い。 38点


福松を後にして、8号線を南下して「きて屋@近江町」に寄る予定でしたが店の前に行くと既に暖簾が下りている。台風のせいね。彦根市に入って「麺道中」ってまだだったので寄りたかったのですが、嵐のような中で店に入る勇気は失せてました。野洲付近を通行中に突風で車が横にズルッと流されたのには驚きました。自然の驚異でつ。より慎重に運転して22時前に帰宅できました。なかなか思い出に残る北海道の旅でございました。
今回のラーメンで印象に残ったのは、らーめん菜@札幌中央区竹麓輔商店@札幌中央区が特に良かったです。

長文&駄文にお付き合いいただきましてありがとうございました<(_ _)>。

あっ、ラーメソの画像が要りますか?要望される方が多ければ、後ほどうぷいたしやす(^-^)。