「例の醤油」@某店 2006.05.05實食

最近、とみに消化能力の落ちてゐる上に病み上がりの私には、此の「▼■O」よりも土、日限定メニウの「鮪豚」の方が合つてゐるのかも知れないが、生憎メニウに上つてゐないものを堂々と注文出來るだけの神經の太さは持ち合はせてゐない。また、 昨年食した河崎氏の作品 はなかなかの出來だつたので、わざわざそれを外して通常メニウを食するのも勿体無さすぎるので必然的に「例の醤油」となつた。


「例の醤油」


昨年の作品はレポートの通り、豚骨オウンリーにしてはかなりサラリとしてゐたのが印象的だつた。對して今囘の作品は表面に膜が張る程では無いものの、 膠質成分の存在を感ぢさせる てろりとしたスープであり、隣席の某氏*1はさかんに「濃厚」と表現されてゐた。
確かに前囘に比して濃厚ではあつたが、「無鉄砲」や「まりお流」の濃厚さとは違つてスープを飮む際に喉に引掛かることなくスウツ、と入つてゆく。かと言つて物足りなさは感ぢられづ、ダシに關して言へば期待通りの進化であつた。

しかし!!

スープ全體として見ると、 醤油のカドが立ち過ぎて をり、 「だだ辛い」 味になつてしまつてゐたのが殘念至極である。
「無鉄砲」或ひは「魁龍」のお取り寄せスープを家で解凍した際などに時折感ぢることがある、 煮詰まつてしまつた樣な醤油辛さ 、と言へば思ひ當たる方もをらるるであらうか。此の何とも言へない醤油辛さは、一旦作つて取り置きした濃厚豚骨スープを再加熱する際によく感ぢられるので、その過程において塩分を増幅して感ぢさせる何らかの素因が生じるのかも知れない。
前囘同樣豚骨スープとは決定的に相性が惡いであらう「麺哲」の麪なのに、全く違和感を感ぢることなく食することが出來ただけに、この醤油辛さだけは惜しまれてならない。折角 「甘さが出せた」 といふ豚骨ダシも心底樂しむことが出來づ、その塩氣故に完食出來なかつた位だ。

まあ、 少々(かなり)しよつぱい 、といふだけで、基夲はよく出來たラーメンである。


月 旧一的評價;★★ 。/span> ・・・次囘に期待して +0.5。
        ↑
      某店とあるのに何故に『麺哲』の麺?(爆