麺屋彩々@針中野

営業時間が短くなったうえに商売繁盛で売り切れが早くなり行きたくても行けなかった彩々に久し鰤に訪悶。退勤後焦って来ても2000時がやっと。これはきついわ。先客四名様なかに船長さんとパプ山御大を見つけご一緒させていただく。ここのお店は黒大豆の味噌を使ったラーメンがウリだが、私のお気に入りは鶏塩。とにかく鶏をシンプルな形で感じさせてくれるという意味では私的な好み度では関西一である。(他地方は知らない(爆))


鶏塩


塩ダレが近日ちうに変更されるという事で私は新味の方を選ばせていただく。パプ山御大は元味の方を選択。元味は塩カドがたったシャープな印象(これはこれで好き)だが、新味はカドが取れてまろやかになっている。機会が有る度に言っているが私は醤油ラーメンと塩ラーメンが有る店ではほぼ醤油しか食さない。塩でまた食べてみたいというラーメンになかなか出会えないせいもあるが、大半の人が高評価している名店では重層感の有る旨味でスープを構成する店が多く、個人的嗜好に今ひとつ合わないからである。
ここの鶏塩はある意味昔ながらともいえる鶏を前面に押し出したスープで私にとってはとても懐かしく感じる味(と言っても昔こういうラーメンを食べていた記憶は無いのだが)でツボにはまる味である。中太麺もスープと絡みいい状態である。私にとっては貴重な塩ラーメンである。


味噌つけめん


平打ちで香りの良い太麺に鶏白湯スープをベースにしたつけ汁が添えられる。
自慢の黒味噌との相性も良く、角を曲がれば豚骨魚介のツケメソ屋に行き当たる昨今にあってオリジナリティの高い逸品である。締めに割りスープではなく梅肉と生姜の乗ったご飯が付いてくるスープに浸しながら少しずつ食べるのがオススメ!こちらも旨いよ!


鶏白湯


つけめんに使う鶏白湯スープがちょっとだけ残っていたので、大将がまかないで食べるであろう所を頼み込んで強奪。鶏白湯スープはつけめん用に採っているので汁そば用に出すと仕込みが間に合わない為、レギュラーとしては出せないらしい。チー油が浮いた風味豊かなクリーミーなスープは鶏塩以上にシンプルに鶏の旨さを引き出しており、数年前に無鉄砲本店で鶏を100キロ煮込んで一日限定で出された鶏塩を思い出した。あのスープもこういう感じで鶏をシンプルかつダイナミックに押し出したスープだった。彩々は大将が一人で切り盛りされてるので客が我が儘を言うべきではないが、たまにはこのラーメンが食べたい、ホンマに旨かった。


カムロ


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