価値観の相違

結婚したての頃、会社の得意先から上等な神戸牛のステーキ肉を貰ったので家へ帰って嫁さんに焼かせた。塩胡椒したステーキにのせたバターが溶けて肉から滑り落ちる様を想像しながら、焼けるのを待った。嫁はレアっぽいのは嫌いなので焼き過ぎないように注意させ、なんとか無事に焼きあがったステーキにバターを乗せてみるものの、イマイチ溶ける気配が無い。ナイフで塗りつけて一切れ口に運ぶもアツアツどころか、どちらかというと冷たい(ーー;) 『こういうものはアツアツで食べてこそ値打ちがあるねん、皿ぐらい事前に暖めておくとかして、せっかくの上等な食材を無駄にせんようにできんか?(ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻━━┻(一部誇張あり)』
と教育的指導をしてから一週間口を聞いて貰えなかった事がある。
 又、私は讃岐饂飩を通販等で買って茹でる際に一玉につきお湯1リッターの原則を守る為、時間がかかっても我が家で一番大きい目の鍋にナミナミと湯を沸かし茹でる(パスタでも同様)が嫁はガス代(電気代)・水道代が勿体無いと毒づく。
焼飯を作る時もそうだ。私は一人分ずつを一回一回炒めるが嫁は一度に四人分一緒に作るんでベタベタ。私が日頃実践している卵を最初に投乳後、米は3秒以内に絡ませるなんて技は用いない。いかにパラパラに食感良く仕上げようという向上心も無いのだろう。
げうざだけは初期のダンチュウに載っていたレシピで作ったら旨かったのでそのレシピを守っているので下手なげうざ屋で喰うより旨い。機会が有れば極楽やのベロさんげうざにパートに行かせて技を盗ませそうと思っている。
こんな事では二人のムスメも嫁の影響でコダワリの無い嫁になってしまうと非常に危惧しているのですが、こういう悩みを持っている親爺は私だけなのでせうか?

波平