「ラ〜メン銀閣」@伏見区下鳥羽 2005.04.13實食

「温故知新」の店、ほぼ2年鰤の訪問。
昔はスープが濃厚でどろどろしてゐたさうだが、現在はシヤバシヤバである。反面、麵を茹でるお湯は一囘も替へてゐないのであらうか、スープ以上にどろどろと譯のわからない色をしてゐる。
ダシは鷄ガラ中心に豚骨を加へてゐるさうだが、個人的には豚骨臭を強く感ぢる。某MIG氏によると*1鷄でも扱ひが惡ければ同ぢ臭ひがするさうだが、私は鷄のみでこの臭ひが出てゐるラーメンの經驗が無いのでその眞僞はわからない。
しかし、その臭ひの割にダシが取れてゐるとは言い難いのは2年前と全く同ぢ。昔の濃厚なスープの時にはそれなりのダシが出てゐたのであらうか?
そして、そのスープに比してタレが必要以上にしよつぱく、味のみは濃い。今囘はチヤーハンも頼んだのだが、スープを飮む前には味がしたチヤーハンがスープを飮んだ後にはただの御飯の樣に思へた程だ。たつたひとつ、「大中」や「悟空」の樣な鷄獨特の氣持ち惡さが無い亊だけが褒められるところか。
どろどろの汚れ切つた湯で茹でられたヤワヤワの麵は鹹水臭く、切り置きを冷蔵庫から出してくるチヤーシウもこれまた臭い。
ところが臭いスープ、臭い麵、そして臭いチヤーシウと異樣な臭氣のオンパレードなのに、何故かこれがしつくりとまとまつてゐるのだ。もしこのうちどれかがいい香りを出してゐたならば、多分かなりの不協和音を奏でることであらう。
ラーメンとして美味いかマズいかと問われると、「マズい」と言ふ他は無い。しかし、二度と喰ひたくないかといふと、氣分によつては喰つてもいいかな、とは思へる店なのだ。

前出の某MIG氏は「銀閣」「ますたに」を「名譽店」として味を語るのはやめにしやう、と言つてをられたが、全くその通りである。ただし、私はそれに「天天有」も加へた3店をさう呼びたいと思ふ。

月 旧一的評價;

*1:id:ross-mig:20050126