「宗家一条流がんこラーメン十八代目」@大阪・千日前 2006.12.15實食

開店して間もなひ時期に初訪、いきなり ★★★+0.5 といふ高得点をつけながらも、それから實に2年半ほどの御無沙汰である。途中、何度か寄つてみたことはあつたのだが、賣切れ早仕舞だつたり隣家の家亊で臨時きうげうだつたりで全てフられてゐる。・・・まあ初訪時以外は何かの「ついで」に寄つてみただけだから「まあ、しやーないな」で濟んだのではあるが。
今囘は「大喜*1」より美味い塩を探せ!!…といふことで再訪した。丁度前夜に「Maki's 魔法のレストラン*2」で紹介されたばかりだつたのでげう劣になつてゐないかが心配であつたが、夜の部の開店20分前に到着してもげう劣なし。まわりをぶらぶらして時間をつぶし、開店數分前にシヤツターしても先頭であつた。東京と違つて關西はこの邊りがいいなあ。
前囘は、「がんこ」は総本家の一条氏のところでは葱油がデフオなんで、それつきやないつしよ?と、塩のねぎ油(しよつぱさは店主が一番美味いと思ふ35)にしたが、今囘は店主が「こちらを基本とさせて頂いてます」と言ふえび油の方で。しかし、トツピングはややこしい。基夲は 1. チヤーシウ2枚、2. チヤーシウ1枚+味つけ玉子1個、3. ワンタン2個、4. ワンタン1個+味つけ玉子1個 の4種類からどれかを選べ、私は食劵購乳の際に味付け玉子入りにしてゐたので「チヤーシウ1枚とワンタン1個も出來ますよ」と言はれてさうしたのだが、それなら最初から「トツピングはチヤーシウ、ワンタン、味つけ玉子の中からお好きなものを2つ選べます。チヤーシウ2枚、又はワンタン2個でも結構です」とかにした方が分かり易くないだらうか?加へて待合ひのベンチのところにその説明があれば尚更迷はづに濟むことであらう。ケキヨークちう悶は、
塩えび油40 トツピング:味つけ玉子、ワンタン1個、チヤーシウ1枚 となつた。
先づはスープ。確かにしよつぱいが、塩分は強いのに塩のカドが立つてゐないのはさすが!!また、ダシも過不足なく良く取れてゐる。えび油は下手な店が使ふと生臭くなつてしまつたり、えびに味が支配されてしまつたりするものだが、ここは丁度良い塩梅に利いてゐて、前情報なく出されたら「あれ・・?何かの味がするけど、何だつただろ?」と思ふ位。絶妙のバランスである。
「がんこ」獨特の黄色く縮れた細麵は、初訪時はその良い齒應へに賛辭を送つたのだが、今囘は食感がややニチヤニチヤしてゐた。
具の卷きバラチヤーシウはかういふスープでこそ夲領を發揮する。相性がよく考へられてあるなあ。加へてワンタンの出來はどうだ?!このぴろぴろした皮、しつかりと肉々してゐる具!!私はワンタンと麵を同時に口に入れることは好まないので、このワンタンだけ5個入り300圓くらいで出してくれたらビイルのアテに丁度いいのに!!

月 旧一的評價;★★★

・・・うむう、夲當に全體のバランスがいい。ただし今囘氣になつたのは「辛さ」である。關西だと唐辛子が「辛い」のも塩が「しよつぱい」のもまとめて「辛い」と表現するのだが、ここで言つてゐるのは英語で言ふと「hot」に當る唐辛子系の辛さの方だ。
「がんこ十八代」では「途中で青唐辛子を入れると変化が楽しめます」「青唐辛子の入れすぎは危険です」との貼り紙があり、途中で投入する爲の青唐辛子が置いてあるのだが、どうやらタレか或ひはえび油あたりにデフオで少量が入つてゐる樣だ。別にヒイヒイ言ふ程の辛さでもないし、舌が痲痺したりもしないのだが、最初から最後までスープを味はふ上で邪魔に感ぢられた。