「純情屋」@大阪狭山 2008.04.19實食

かなり以前、何かのラーメン夲に掲載されて此の店を知つてから、ずつと氣になつてはゐた。
またある時、店主がT.V.に出演してをり、そのキヤラを見てからはますます行つてみたい氣持ちは強くなつていつた。
しかし、波平氏同樣私の行動範囲からも大きく逸脱してゐるのに加へ、近くを通る機會があつたとしても摂河泉の方に行つてしまふので、なかなか 訪悶 www することが叶はないままであつたが、今囘、波平氏の提案があり、やうやく訪れることが出來た。
平氏の助手席に揺られて來た私は、心おきなく ぷはあ(^o,^)
アテの げうざ www については波平氏が書かれてゐる通り、やや燒きが硬いきらいはあつたが、エビのプリプリ感がなかなかのものであつた。

つけ麺(醤油)750圓+大盛(1.5倍)150圓

つけめん用の小麦はアメリカ・カナダ産*1の準強力粉であり、中力粉は配合してゐないさうだ。小麦粉の種類による麪の食感の違ひについてはまた別の機會にでも述べることにするが、それ故かやや硬い目の彈力性がある食感となつてをり、モチモチした粘り氣には欠けるきらいがある。
此の邊りは各人の好みが影響して來るところだらうが、別に惡いとは思はないものの、諸手を上げて絶賛する程でもない。
ただ、つけ麪にとつて一番大切な、わしわしと麪を「喰らう」快感は十二分に味わえる。「カドヤ食堂」の平麪や「東成きんせい」の細麪の樣に、丸斷面でなくとも美味い麪もごくごく少數ながらあることはあるが、やはりこの「わしわし」は丸斷面の太麪を時間をかけて茹でる店ならでは、の醍醐味だ。

濃〜〜〜い醤油色をしたつけ汁の味は、その見た目と各所からの情報から想像されたもの以上でも以下でもない。 貧弱極まりないダシ が醤油味にマスキングされ、「つけ汁」よりは「タレ」と言つた方がいいかも知れない。
この系統のつけ汁、どこかで味わつたことがあるな、と思つたら、濃さや甘さの違ひはあれどダシの恩惠を全く感ぢることが出來ないところなんかは「ほんまの老麺屋」に通じるものがある。
かういふつけ汁を「麪の味を引き立てる」とか言つて半ば強引に擁護する連中もゐるが、それは贔屓の引き倒しといふものだ。此の麪であればわざわざ貧弱なつけ汁にせずとも、少々強いダシを使つたところで味が損なわれることは無いだらう。
私同樣、しつかりとダシの利いたつけ汁で頂きたい、と考へる人は多いのではなからうか。

具はつけ汁の中に入つてゐる温泉卵、それから炙られたチヤーシウと、メンマ。これらについては波平氏と同樣、滿足出來た。此の日私はチヤーシウの増量はしなかつたが、ガツツリいきたい時は「バラ肉つけめん」が良さげである。

・・・うう〜〜〜む・・・


月 旧一的評價;★★

近くにあれば昼食のローテに入れてもいい店ではある。しかし、わざわざ遠征してまで食べに行く程の價値は認めない。

【追記】味とは全く無關係だが、店主のキヤラがいい。常に嬉しさうな笑顏でラーメンを作り、客に冗談を飛ばしてゐて「ああ、この人は夲當に此の仕亊が樂しいんだなあ」としみじみ感ぢさせられる。その人柄に魅せられてか、我々が入店してからあれよあれよといふ間に滿席になつてしまつた。私の評價には反映されない項目ではあるが、お店のかういふ面を重視さるる方は是非一度訪問されることをお薦めしておく。

【さらに追記】月さんが人情論を語る事がめヅラしいのですが、このおっちゃんはホンマに人の良さが染み出てますねえ。ほんまの老麺屋は木訥とした接客で好感が持てますが、こちらは朗らかを絵に書いたような大将でお店に入ってから出てくるまで気持ちよいひとときを過ごせました。

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