らーめん「ふじ☆もと」@安芸長束 2005.06.19實食

としむねさんの「ひとりごと。」で取り上げられてたのを讀んでからいつ通販を取らうかと機會を伺つてゐたのだが、今囘、幸運にも広島に行く機會に惠まれたので突撃。

この「ふじ☆もと」のラーメンは何と基夲のダシが4種類(さんま、ほたて、えび、まぐろ)もあり、それのおのおので醤油味か塩味が選べるので計8種類。あともりそば(つけ麪)もこの4種類のダシのどれかが選べ(こちらは醤油味のみ)、麪が熱いのか冷たいのかを選ぶ爲これまた8種類。これに「期間限定らーめん」も加へると、何と17種類もの中からチヨイスせねばならない。
私はラーメンの 種類をいたづらに増やす 店や、 同ぢダシで塩も醤油も出す 樣な 節操の無い 店は基夲的に信用してゐない。しかし、ここまで徹底的にやられてしまふと、それはまうただただ笑つて受け入れるしかなかつた。

さて、何を ちう悶 www しやうか惱みに惱む。壁の品書きでは「さんまだし」がトツプに書かれてゐるのでそれがウリなのかも知れないが、實はこの「さんまだし」の登場は開店2ヶ月後からである。「快食.com*1」によると、「基夲はまぐろだし」であつたとのことなのでまぐろだしで ちう悶 www 。ただし「もりそば」の方。

出て來るまでの間、トツピング用の燻製チヤーシウを別皿で貰ひ、ビイルを飮みつつ待つ。この燻製チヤーシウはなかなか齒應へが良く、なかなか美味い。


もりそば(まぐろだし)600圓


先づはつけ汁が供さるる。冩眞で右奥に冩つてゐるのんがさうなのだが、遠近感でさう見へるのではなく噐が 異樣に小さい 。たつぷりとは入つてゐるものの、蕎麦猪口に一杯くらいで夲當に滿足出來るのだらうか・・・と不安になる。「らーめん」より「もりそば」が安いのはそのせいだつたのか!!(「まぐろだし」のみ同ぢ600圓)

その小さな噐に具を一緒に入れられる譯もなく、麪の上に具が盛られて登場。何と、刻み葱までが麪の上からかけられてゐる。
山盛りの具をかき分けて、例の如く先づは麪のみを味はふ。平打ちの麪はびによ~~~ん、とのびて、前齒でブヅリと切れる潔さに欠ける。麪自體の味もそこそこでしかなく、「麪を呑む」快感も味はへない爲、凡庸とまでは言はないが、 わざわざこの店で「つけ麪」を食べる必然性は無い だらう。
つけ汁は濃厚だがしよつぱさ、酸味は抑へ氣味であり、また「広島風つけ麺」に特徴的だといふ唐辛子の辛さは無かつた。まぐろダシがガツン!!と利いてはゐるものの、やはりこの 量の少なさ では少々(かなり)寂しくなつてしまふし、第一つけ汁がすぐ冷めてしまふ。
あと、どこかのサイトで「無化調」だと讀んだ樣な記憶があるのだが、グルタミン酸味は結構強い。ダシはなかなか良いのだから、まう少しジヤンキイさは抑へ氣味でもいいかと思はるる。
トツピングはネギ、大量のモヤシとともにチヤーシウではなく徳島ラーメンの樣な味付けされた薄切りバラ肉が載る。しつかりとしたチヤーシウを慾する人は100圓を払つて別個に頼んでおいた方が良いだらう。
つけ汁とともに魚系の和風だしが供さるる。つけ麪で麪同士がくつつきあつた際に使用するのださうだが、當然割りスープに用いてもよい。

同行者が ちう悶 www してゐた他のものも少しずつ味見させて戴いた。


左:さんまだし醤油/右:まぐろだし塩


さんまだし醤油/まぐろだし塩を比較すると、さんまだしの方がかなりこつてりしてゐた。イムパクトも拔群で、メニウのトツプに書かれてゐるのもよくわかる。


塩6:4醤油(えびわんたん入)


期間限定メニウの塩6:4醤油(えびわんたん入)はまぐろだしがベースで麪も中太麪100:30平打ち麪といふ變はりダネ。しかし、私が食べた限りでは、平打ち麪を混合する必然性は皆目感ぢられなかつた。タレの味もどつちつかずの中途半端で 「ただ作つてみただけ」 の感が強い。ただし、友人の食べ殘しを戴いただけなので胡椒が大量に振りかけられてあり、實際のところ最初から食べたらどう評價するかは不明である。
あとほたてだしのつけ麪も戴いたが、ご想像通りものの見亊に強烈なほたて味。ほたてだしがこれならば、えびだしもまあ想像の域を超へることはないであらう。

歸り際にさんまだしの塩、醤油とまぐろだしの塩、醤油ラーメンを各一食ずつ地方發送した。
今囘、味見も含めて私が食べた中ではさんまだしがダントツであつたが、この地方發送分でまぐろだしとの相違を研究してみたいと思ふ。

まあ つけ麪に關しては全く見るべきものはない が、店に對しての正式な評價はさんまだしのラーメンを食べて見てから、といふことにする。


月 旧一的評價;評價見送(「もりそば」は