「ラーメン荘 夢を語れ」@一乗寺 小ブタヤサイニンニク 2006.10.21實食

待ちに待つた「二郎」(の系統)關西初上陸!!
開店日の10月20日は所用で訪れることは叶はなかつたが、翌日に早速、試して來た。
オープン初日に行つた連中のレポでは、特に長いげうれつは無かつた、とのこと。實際行つてみると、隣の「天天有」は數名の待ちがゐるのにこちらは空席あり、ですんなりと席に着くことが出來た。
さて、ナニをちう悶するか、であるが、此の店はメニウはシムプルなのに注文のヴアリヱイシヨンは多い。先づ自動劵賣機に「ラーメン」「ぶたラーメン」「小ラーメン」「小ブタラーメン」の4種類があり、「ラーメン」は麪約300g、「小ラーメン」は麪約200g、あと「ぶた(ブタ)」はチヤーシウメンになる。それ以外にラーメンが出來たあと、ニンニクを入れるかどうかを訊かれるが、その時野菜及び背脂の増量も可能だ。つまり、この時点で4(基夲メニウ)×2(ニンニク)×2(野菜)×2(背脂)=32通りの選擇肢がある。醤油の追加は「食べてみてから」となつてゐたので「カラメ」は現在のところ無い樣だが、その中で自分の好みの組み合はせを選ぶことになる。
私は普段よりチヤーシウメンは殆ど食さないし、特に初訪の店で注文することなどまづ無いのではあるが、やはり「二郎」(の系統)なれば「ブタ」でせう?!・・・といふ譯で、「小ブタヤサイニンニク」 で ちう悶 www



おおつ?!
此の兇暴な盛りつけは!!まさに「二郎」のD.N.A.を感ぢる!!
分厚く切られたバラチヤーシウはしつかりとした齒應へで、味がよくしみて (゚д゚)ウマー!
先日の「ちぇりー亭」の「メッチャお下品・・・」*1 にこの肉が載つてたら、まさに完璧だつたのに!!
また、オープン初日の20日は麪の出來が惡かつた樣で、私の周囲の ラーヲタども「乾きかけの紙粘土」 「ごわごわした」 「麺がブッチンブッチン切れる」 等の 心無いレポート を容赦なく浴びせかけてゐたのだが*2*3、私が食した時は「柔らかい」などとは口が裂けても言へないものの、ちやんと火が通つて喉越しもそこそこ良く、ニチヤニチヤせづに粉つぽくもなく、全く問題は感ぢられなかつた。

しかし!!

スープをひと口。

・・・薄つ!!!!!

何ぢや?!この 酷いスープ は!!! ・・・ 味がしない!!!!!
「○二(マルジ)」は「二郎」と較べて「スープがマイルド」といふ噂は聞いたことがあるが、これは「マイルド」の域を超へてゐる。
もしかするとチヤーシウの味付けが濃い爲に、相對的に薄く感ぢられてしまふのか、と思つて注意しつつ食してみたが、やつぱり薄いものは薄いのだ。
・・・まあ味の薄さに關しては百歩譲つて次囘は「カラメ」で對應するとしやう。

しかし!!

この ダシの貧弱さ はどうしようもないつっつつつつ!!!!!

まだ開店時間前后であらば、仕込みの加減といふことも(夲來なればあつてはいけないことだが)まああるかも知れない。しかし、18時開店で私が食したのは21時半頃だから、その言ひ譯は通用しない。
確かに元々「二郎」自體、 ダシではなくタレと脂と化調で喰はせる 店ではある。前の日記のコメントにも書いた通り、私の「二郎」經驗値は三田本店、目黒店、今は無き町田店及び堀切から獨立系の「ぽっぽっ屋」しか無いのではあるが、それでも少なくともその限りでは、こんなに 貧弱なダシ の店は一軒も無かつた。
兎にも角にも此の 貧弱極まりないスープ では、肉と野菜と麪のボリウム、及び大量の脂を全く支へ切れてゐないのだ。
例へると、まるでカモシカの脚の上に象の体が載つてゐる樣なものだ。これでは ダメ だ。少なくとも現在の倍量は豚骨を使つて貰はないと、到底まともな味にはなり得ないだらう。
私は「○二(マルジ)」は未食なのであるが、どの店もこんな へなちよこスープ なのだらうか?「○二(マルジ)」神谷本店の前身である「赤羽二郎」はかなりの行列店であつた、と聞く。私ごときより遙かに嚴しい舌を持つた東京の方々が、この程度のスープの店に行列をするなどとはにわかには考へにくいのではあるが・・・
確かに、
ラーメン二郎食日記」*4
によると、「夢を語れ」店主の西岡氏が店長をしてをられた西新井大師店は「○二の4店舗の中では一番ライトな感じの印象」であつた、といふことではある。それにしてもこのダシは無かろう。出店に金がかかつて豚骨の量、或ひは質を落とさざるを得なかつたのだらうか?それともこの價格設定でこのボリウムをキープする爲には スープを犠牲にする しか方法は無かつたのだらうか?

某巨大掲示板にあつた言葉をそのまま捧げやう。


夢を語る前にダシを取れ!!