麺屋「しゃかりき」@千本丸太町西入ル 牛すじつけそば 2004.10.03實食

初訪時「煮干濃い目」を ちう悶 www 、「煮干しプンプン!」のかけ聲に期待を膨らませてゐたのに、出て來たラーメンは魚ダシと動物ダシが全く融和せづにてんでバラバラ。兩者があさつての方向を剥いてゐて、旨味や香りが出ていなひクセにえぐ味が前面に出てしまつた、とても バランスの惡いシロモノ ですた。
そんなこともあつたので、この「牛すじつけそば」について某いつちやんが 「割とバランス良くまとまってます」 と評しても*1「どうせ底が知れてゐるだろ」と輕くいなし、しかも關西人剥けの「太平麪」といふことで食べる價値無し、と鼻もひつかけてませんですた。

しかし!!

某MIG氏のレポートを見ると、平麪には見へない?!
・・・と、いふ亊で、「牛すじつけそば」試して參りますた。


牛すじつけそば750圓


先づ驚ひたのは麪を茹でて水で締めた後、再度お湯にくぐらせる「あつもり」で出て來たこと。蕎麦屋ではこなひだレポートした「竹邑庵太郎敦盛」等「あつもり」メインの店もあるんでしが、つけ麪を出す店で「あつもり」が標準の店は初めてでし。しかし、やはり「あつもり」にしてしまふと麪が柔くなりすぎてしまふのと、あと麪同士がくつつき合つていささか食感が損なはるるので、デフオルトで「あつもり」にするのではなく「ひやあつ」も選択出來たらいいのにな、と思ひますた。ただし、麪自体は食べた後の滿足度が低い平麪では無く、またその食感もヤワ目とはいえむちむちとして、なかなか良く出來ていたので「つけ麪」ならではの麪をわしわしと呑む快感を味わへますた。

で、つけ汁でしが、牛系のダシはどうしても西洋風になつてしまふといふか、舌に絡まづにストレート過ぎるので個人的にはつけ麪のつけ汁としてバランスを取るのんは難しいのではないかといふ懸念がありますた。でもこの「牛すじつけそば」はスジを使ふことによつてこつてり感が上手く演出され、味濃ひ目のタレと相まつて旨味成分が上手く補はれてゐますた。今迄に京都で食したつけ麪の中では唯一、再食しても惡くないかな?と思へた一品でし。割りスープも煮干しが強くなつたらスジのダシと合はないのでわ?といふ不安をよそに、なかなか良いバランスで合つてゐたのもマルでし。
某MIG氏は「ニガエグパワー全開」と評してをられますたが、私が食した限りではイノシン酸系が前に出た味はひが濃厚なだけであり、特に苦くもヱグくもなかつたでし。ただし、此の邊りは時間帶によつて變化するのかも知れません。


月 旧一的評價;★★★★★ つ。

此の調子で東京風の、ホンマに煮干しプンプンのつけ汁を作つてくれ!!(頭とワタを取るのんを忘れづに)

追記
同行者が注文した「らーめん並」も少し頂きますた。脂成分が必要以上に強すぎる点を除けば初囘訪問時感ぢたダシのバラバラ感は無く、例へてみれば鰹のなまりぶしを食べたときの樣に、味蕾がキユツと引き締まる樣な凝縮された旨味が感ぢられますた。こちらも再度試してミネバ・ラオ・ザビ!!

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