「東池袋大阪大勝軒」@扇町 2006.02.18實食

 
ホント、行く度に評價が變はる店、である。
先づはつけ汁であるが、開店當初の どうしようもない 「とんこつもどき」の出來損なひ のスープは別にして、それ以降はまあまあ滿足とは言へないまでも、別に糞味噌にけなさなければならない、といふことはなかつた。
個人的には 2004年の5月に食した 魚ダシが下品に利かされたつけ汁が一番美味ひと感ぢたのだが、客層を考へて 軟弱路線に變更したのか 夲日のものは少々控へ目でやや物足りなかつた。
麪も行く度に小變更がある。・・・まあ季節や日による「ブレ」なのかも知れないが、2003年の10月に太いのを食べた時と比較すると、大分細くなつてゐるのは間違ひ無い。


2003年10月


今囘(2006年02月)


確かに、あの太い麪は硬くて顎が疲れるくらいであつた。しかし、だからといつて麪を細くするといふのは 夲末轉倒 、何故ならこの店の麪の 最大の難点 であるその 「硬さ」全く改善されてゐない からだ。
どうやらこの若い店主は 「ただ硬いだけ」なのを「コシがある」とでも勘違ひしてをらるる 樣だ。まあ關西につけ麪といふ文化が入つて來てからまだ數年なので、御手夲となるべき店がほぼ皆無であつたのだから仕方無いと言えば仕方無いのではあるが。
その「硬さ」に全く注意を払はづ、 目先だけを繕つて 細くしてゐるのだからたまらない。つけ麪・・・いや、いやしくも「大勝軒」の看板を背負つてゐるくせに、「もりそば」を食する際の最大の快感、麪を「わしわし」頬張つて、ぐいぐいと呑む食感の樂しさを 完全に失つてしまつてゐる のだ。
それでもまだ2004年5月の時は、硬いとは言つても太さとのバランスがまだマシであつたし、また麪自體にしつかりと味があつた。しかしここ最近は加水が多すぎるのか、ツルツルと喉越しこそいいものの ヘンに水つぽく 、氣が拔けた樣に感ぢられるのは殘念でならない。
あと今囘、麪はうどんテボで茹を使つてられてゐたが、此は最初からさうであつたのだらうか?茹で方についての開店當初からの記録をしてなかつたのでわからないが、もし客を捌きたいが爲に平ザルからうどんテボに切り替へたのであらば、それは問題だらう。・・・まあ運の惡い時の「西宮大勝軒」の樣に 茹で置きの麪を出される よりはマシなのかも知れないが・・・
・・・とまあ、さんざ言つて來たが、あくまでそれは「大勝軒」しかも御丁寧に「東池袋」まで名前に冠した店として、であり、「もりそば」ならぬ 大阪のそこいらのニイチヤン が作る「つけめん」なればそこそこのレヴヱルにはある。


月 旧一的評價; ×
(嘗ての東池袋大勝軒」の味を知る人、その名前を見てどんな味なんだらう?と思つて來る人)
月 旧一的評價; ★★
東池袋大勝軒」のことを全く知らづ、つけ麪とはどういふものかも知らない關西人)



東池袋大阪大勝軒