刀屋@上田 2004.05.29實食(日夲そば)

左:「大」(800円) 右:「真田そば」の「中」

何時になつたら完成するんだ?と周囲から半ば呆れられてゐる我が蕎麦のペーヂもやつとヱンヂンがかかり出しますた。で、ヴイジユアル的には是非とも入れときたい此の店を訪問。
學生時代には目を白黒させながらも何とか完食出來た此処の「大」でしが、さすがに10年以上經た現在ではとても無理であらうと思はれたので強力な助つ人を要請。
かの「無鉄砲」で大盛り(2玉)に替へ玉(1玉)、娘さんが殘されたラーメン(ほぼ1玉)を食してさすがに滿腹したものの、ひと眠りしたら小腹が空いたので「味つ子」に行つてまた替へ玉もした、といふ傳説の 背脂ゾンビー いつちやん に御同行頂きますた。
冩眞向かつて左が「大」(800円)。向かつて右の海苔がかかつてゐるのんは「真田そば」の「中」。こちらの方でも普通の蕎麦屋の普通盛りよりは多いと思はれまし。(「刀屋」では此の「中」と「大」の間に「普通」といふのんがありまし。どういふ基準で「普通」なんだろ?)
不揃ひに切られた平たい麪は水分含有量が少なく、呑み込む際に上顎にひつついて食感がとても惡いでし。以前食した際はもつとごわごわした印象ですたが今囘はそれと比較すると少しはマシだつたのかも知れません。しかし、噛むと硬いのんは相變わらづで、到底東京の蕎麦の樣に「つるつると噛まづに飮み込んで喉越しを味わふ」亊は叶ひません。そんなことに挑戰でもしやうもんなら下手したら喉に詰まつて窒息死してしまひまし。
5月末で蕎麦には嚴しい季節であつた亊は否めませんが、香りも味も全く立たない上に硬い蕎麦をすするのんはまるで苦行僧。「真田そば」の方は海苔がかかつてゐる爲、それが上顎にひつついて何喰つてゐるんだか全く分かりません。また、味噌をダシで溶いて蕎麦ツユを入れる「真田そば」の汁は個性が強すぎて、今囘は蕎麦の香りの片鱗も感ぢ取ることが出來づに店を出ますた。
・・・こんな蕎麦を完スペされたいつちやん、お付き合ひ頂ひてどうも有難う御座居ましたm(_._)m。何だかとつても惡いことをした樣な氣がしましが、余所では絶對に食べることの出來ないタイプの蕎麦でしから旅の想ひ出にして頂ければ幸ひでし。

追記;食べても食べてもすぐに復活するので「ぞんびー」と畏れられてゐるいつちやんでしが、これだけ食べた後なのに小諸の「丁字庵」にもお付き合ひ頂き、とろろそばをこれまた完スペされてますた。  すげ。