パコらーめん創房「日本一」@西小路五条下ル 入魂醤油らー麪 2004.05.08實食パコ

細菌、まともなつけ麪を食してゐなかつたんで「大勝軒」@西宮にイきたかつたんでしが体調不良の爲斷念、京都市内でちう食を攝ることにしますた。
京都市内でまともなつけ麪を食べれたことが無かつたんでしが、好みに近いところで京都拉麺小路の「銀座匠力」が思ひ浮かびますた。しかし、同行者の「空いてる店がいい」のリクヘストにはこたへられさうにないんで「絶對に空いてゐる店」といふ条件で行つて參りますた。
豫想通り、土曜の13痔なのに店内には我々の前に客はひとりだけ。ラーヲタどもがくだをまく爲にしつらへられた樣なテーブル席に陣取つて、先づはチヤーシウと肉入りニラ炒めをアテにビイルを頂きます。
チヤーシウは脂つぽ過ぎづ、しつとりとしてとてもいい出來ですたがニラ炒めの方は醤油味が勝ち過ぎ。まう少し甘味を持たせてもいいと思ひまし。
同行者は「極上塩らー麪」を ちう悶 www 。少し頂きますたが一瞬、薄い醤油ラーメンかと見紛ふ樣な琥珀色のスープは樣々なダシの成分が渾然一體となつて、それに朝鮮人參がアクセントとなりとても良いまとまりを見せてゐますた。同行者もダシには滿足してゐますたが、メンマの味付けと食感が此のラーメンに合つてゐないことを指摘してますた。私も他に言いたいことはありましが、それは單品完食してから述べることにイタします。
此処のつけ麪は東京流の味を好む私には全く、と言つていい程合わないので「入魂醤油らー麪」をちうもん。どこに入魂してゐるのかを問うてみたところ、鰹ダシ成分を多い目にしてあるさうでし。
さあ、それなら來るかな?・・・「ガツン!!」と!!
・・・と、期待してゐたのに、ま〜〜〜〜〜つつたく「ガツン!!」とは來ませんですた。
確かに鰹成分は多いでし。どれ位かといふと、鰹の旨味成分が強くて酸味に近く感ぢらるる位に。
でもどこの誰がこんな味を求めてゐるんでせうか?いくら店主の奥さんが魚臭いのんが嫌いだとはいつても、鰹を効かせたスープからも匂ひを排除してしまつたら、ヘタしたら食材の扱ひが惡くて酸味が出たのではないか?と勘ぐられても文句は言へません。(亊實、私も酸味ではなく旨味だと感ぢ取れたのは最後の方でスープがぬるくなつて來てからですた)
これは バランス最惡 でし。バランスが惡いなら惡いなりにその部分を突出させれば、それはそれとしてひとつの個性になるべきものを、わざわざマスキングしてバランス取ろうとしてゐるが故に中途半端になつてしまつてゐる惡しき例でし。
その邊の匙加減を出來るか否かが「センス」の有無なんでしが、大将に現在以上のセンスを求めるのは酷でせう。
現在の味でも別に病みつきになる程の美味さこそ無いでしが、無難で、そして決してマズヒ譯では無いんでしから早々に人の流れのある場所への移轉を計画された方がいいかと思はれまし。

月 旧一的評價;★★ つ。(「極上塩」はひよつとすると ★★★ イクかも?)