「一撃亭」@針中野 一撃ラーメン 2009.09.21實食

開店前のレセプシヨンに參加した連中からは「美味ひ!!」といふ聲が多數聞こへてゐたのだが、何故か開店後はあまり芳しい評判を聞かない。なのである程度安定した評價が出るまでは別に行かなくてもいいか、と思つて訪問を先延ばしにして來たものの、いくら何でも開店2ケ月半を經過した今の時期になつてまだ不安定だとしたら、それが店の實力なのだと思ひ、不憫なラーメソブログを運營する橋田製麺*1詣でのついでに立ち寄つてみた。
「豚骨100%」のフレコミの一撃ラーメンをちう悶 www


一撃ラーメン


スープをひと口。・・・ふうん、なかなかゑゑやん。
完璧にダシが取れてゐる、などとは 口が裂けても言へない が、シヤバいなりにタレとのバランスでそこそこ喰へるものに仕上がつてゐるのは京都拉麺小路の「一幸舎」(id:menmenmen:20060203#p1、id:menmenmen:20060625#p1)を彷彿とさせる。まあ「一幸舎」よりはこちらのダシの方がマシではあつたが。
麪はやや加水が多くツルリとした舌触りで、細麪ではあるが博多のものと比較するとやや太い。これはオーナが惚れ込んだ、といふ「魚藍亭」@小倉に準じたものなのかも知れないが、個人的な感想を言はせて貰へば、此のスープなれば博多風のクキクキと音が鳴りさうな極細低加水麪の方が合ふ樣に思はれる。
でろりん、と載るチヤーシウはバラ肉で、最初に見た時は「ゲゲつ、 豚骨スープにバラ肉 かよ?」とげんなりしたが、 スープがシヤバい ので特に懸念した樣なしつこさは感ぢられなかつた。
全體の印象として、そこそこ出來はいいので近くにあればちよくちよく行つてもいいかも知れないが、わざわざ遠征してまで食べに來たくなる程の味ではない。作り手自らが 「これが美味いんだ!!」 との思ひを込めて作り上げたものではなく、ただ愚直に コピーしただけ のものなので、小ぢんまりとまとまつてしまふのはまあ致し方の無ひことかも知れぬ。
あと波平氏も書いてをらるるが、別に店員がサボつてゐる譯ではないのに 活氣が無い といふか、 ダレた空氣 が店に充滿してゐるのが氣になつた。私自身は味以外の要素は評價の對象としてゐないのだが、氣になる人は氣になるところであらう。
まあ雇われでコピーのラーメンを作れ、と言はれても モテイベイシヨンが上がらない のはわからないでもないが。


月 旧一的評價;★★ +0.8。


一撃亭