「スープ食道 宝」＠新堀川通 肉味噌ラーメン750圓 2005.09.07實食

恒例の伏見區ローテ、何故か背脂系のラーメンを食べたい氣分だつたので「龍龍軒羽束師店」が頭に浮かんだのだが水曜はていきう日。また、中書島の「宝屋」も水曜ていきうなので不夲意ながらもまたまたここに來てしまつた。
背脂系、といふことで「宝ラーメン」の豫定だつたが劵賣機を見ると「スープカレー」が復活。それに新メニウの「肉味噌ラーメン750圓」「鶏塩ラーメン700圓」も登場してゐた。
メニウでは「肉味噌ラーメン」は 「赤・白のブレンドした味噌を肉味噌で仕上げました。魚介類の隠し味が味噌を引き立たせた、はまる味の一品です。」 、「鶏塩ラーメン」は 「コクのある鶏ガラスープをまろやかな塩だれでまとめました。美肌効果のあるコラーゲンたっぷりの塩そばは女性に人気のメニュー。本物志向の健康ラーメンです。」 との能書きがあるが、それぞれダシは「Wスープラーメン」「宝ラーメン」からの 安易な流用 であらうことは 容易に想像がつく 。スープカレーを試してみたいのは山々であつたし、 開店三週間にして突如登場した 新メニウなんぞにノせらるるのは癪であつたが頭のスウイツチがラーメンモードに入つてゐたので迷つた擧句「肉味噌ラーメン750圓」をちう悶 www 。

肉味噌ラーメン750圓

此のラーメンも前囘リポートした「Wスープラーメン（id:menmenmen:20050825#p1）」同樣、スープの表面が 分厚いラードの層 で覆はれてゐる。北海道系のラーメン屋がルーツであらう此の方法はスープが最後まで冷めないといふ利点がある一方、余程しつかりとしたダシを取らないと 油の味しかしなくなる のが難点だ。少なくとも 魚ダシにかける金をケチつた ことを 「隱し味」 なぞといふ逃げ口上で誤魔化す樣な店では行ふべきではない。
實際、ダシの裏付け無く、闇雲に 脂のみを増量 したこのスープは「こつてり」ではなく ただの脂汁 に過ぎなかつた。肉味噌を口にした時に だけ 味はあるが、スープを飮んでも 脂の味がするのみ だ。年中脂の汗をかき續けてゐるが故に、常に脂分を補給し續けなければ生きていけないラーヲタ以外には 到底オススメ出來ない シロモノである。
麪についても前囘同樣、その 凡庸さ については今更、新たに語るべくもあるまい。
その上、今囘は炙りチヤーシウに變化があつた。小振りではあるが香ばしく、中はジユーシイで肉の旨味もそこそこあつたものが、やや大きく、分厚くこそなつたものの 肉の味はスカスカで 味はひの無いものに変貌してゐた。750圓も取つておきながら、ダシ同樣 コストダウン に走つてしまつた故であらうか。

はつきり言つて、開店當初とは全く別物の味である。初期に訪れてレポートされた方は是非とも再訪し、この 無殘な凋落ぶり をご確認頂きたい。

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