棧温泉 by月 旧一 2005.08.05實浴

泉温:(源泉)13.8℃・(使用)42℃
泉質:単純二酸化炭素泉(緊張低張性冷鉱泉
(※泉温、泉質は「温泉天国」http://www.aosan.net/onsen.htmのデータをお借りしました)


泉質は單純二酸化炭素泉、となつてゐるが、此の赫茶色は酸化鉄の色であり、また源泉の温度は13〜14℃と低温であるので「單純二酸化炭素鉱泉」と呼称するが正しいのではないかと思はるる。
當然、13℃の冷泉なんざ冷たくて入つてられないんで、此の温泉では源泉を沸かして使用してゐる。

手前の緑つぽい方がぬるい目の加熱、奥の赫つぽい方が熱い目の加熱であり、やはり見た目の派手さと湯の熱さから赫くて熱い方に入りたくなるのが人情といふものだ。しかし、泉質をよくよく考へてみると、熱くすればする程炭酸が拔けてしまつて効果が薄らぐ(夲來、單純二酸化炭素泉に入ると皮膚が泡で被覆されて低温を感ぢさせないものだ)のと、含鉄泉が赫茶色になつてゐる、といふことは、つまり空氣に触れて酸化してしまつた譯であり、それは泉質の劣化を意味する。

ケツ論:温泉夲來の効果を望むなれば手前のぬるくて緑つぽひ方に入るのが良い、といふことであらう。