「さつま飛文」@四条大宮 ラーメン 2005.06.05實食

せんしうの「天神旗」で久々に「ガツン!」とした豚骨に触れてから、最近御無沙汰してゐた豚骨に對する慾望がたぎり始めた。
久々に豚頭の強い匂ひのスープが食べたくて、ちう食に釈迦らうと思つてゐたのだが、先日の「麪面日記」*1のコメントで、某MIG 氏が「豚頭の臭ひが好きな人は『さつまラーメン飛文』がお勧め」との書き込みをされてゐたので「天神旗」の復習のつもりで試しに逝つてみた。
「さつま飛文」といふ店名からは鹿児島ラーメンが連想さるる。此処は「鹿児島ラーメン」だと冠してゐる譯ではないので定義について述べるのは筋違ひだとは思ふが、一應鹿児島ラーメンといふものはどういふものなのかをおさらひしておかう。
新横浜ラーメン博物館*2鹿児島ラーメン*3鹿児島市内グルメ*4・・・等の情報を參考にすると、

 1. とんこつベースだが鷄や野菜も使つた、あまり濁らせないあつさりしたスープ
 2. 柔らかな麪(鹹水を使はない)

・・・と言つたとこだらう。また「新横浜ラーメン博物館」の解説にも書かれてゐる樣に、バラヱテイに富んだスタイルは「定義」といふものを決めヅラいのも亊實だ。
1Fのカウンタに座り、品書きを見ると、「豚骨」以外に「醤油」「味噌」がある。

・・・嫌な豫感。 (-_-;;

・・・いやいや、先程の「鹿児島ラーメン道」でも「『とんこつらーめん』ではあるものの、たいていどこの店でもオススメは『みそらーめん』なのだ。」と書いてあつた。心配するのはよさう。その懷の廣さが「鹿児島ラーメン」の良さなのだ・・・それでも醤油が餘計だし、隣では爺さんが冷麪を啜つてゐる・・・いやいや・・・

氣を取り直して「豚骨」を ちう悶 www


とんこつラーメン


スープの色はものの見亊に白濁してをり、どうやら「あまり濁らせない」といふ鹿児島ラーメンとは違ふ樣だ。
先づはひと口。

・・・シヤバい。 凸(-_-#

決して「ダシが取れてゐない!!」と卓袱台を引つくり返す程ではないのだが、白いことは白いのに乳化不足でコラーゲン系のとろみは皆無である。何より、豚頭の匂ひ(臭ひ?)が全くしない!!!のだつ!!!!
MIG氏のコメントのみならづ、京都ラーメンマツプ*5でも「脚部のみの豚骨のダシに比べてよりまったりとし、クリーミィーな感じになる。トロ味感のあるスープがコクがあって旨い。」と評されてゐただけに、そのギヤツプに愕然とした。
むしろ、ヒルストンズ*6の「さらりとしたスープ」の方が近い印象である。
化調は少々。總グルタミン酸量は過不足なく、スープを飮んだ後に胸が惡くなることはなかつた。
やや細目の麪は出來合ひなのだらうか、普通に鹹水臭がして美味いとは思へない。
切り置きのチヤーシウはややパサついて味はイマイチなのだが、ただヘンに脂つぽくないことだけは買へる。
總合として、「また食べに來たい!」といふ氣にはなれなかつた。まあ常連さんもついてゐることだし、さういふ人逹に支へて頂ければ良いのだらう。
さあ、ケフは口直しにまともな豚骨を食べに行くことにしやう。


月 旧一的評價;