「麺屋しゃかりき」@千本丸太町 塩らーめん 2005.03.18實食

前囘(id:menmenen:20050307)、あまりにもひどい出來だつたのでメニウ落ちさせるしかアドヴアイスのしようが無かつた「塩」であるが、その後色々と改良の努力をされたとの話を聞いたので再挑戰してみることに。
改善具合を見るなれば前囘と同ぢく「豚骨:魚介=2:8」にするのが妥當なところであらうが、店主の目指す味がどの樣なものかを先づ知つた方がいいかと思ひ「店主自身が一番バランスの取れてゐると思ふ比率」を訊き、「豚骨:魚介=5:5」を試す。
供されたラーメンのヴイジユアルは、前囘と比較すると當然ながらやや透明度が低ひ。先づはスープをひと口。・・・??・・・まうひと口・・・?!・・・そしてまたひと口・・・!!
2:8の時より豚骨成分が多ひ分、もつとこつてりして飮みにくひスープかと思ひきや、すいすい飮めて行つてしまふのだ。味も昆布を使つたのだらうか、グルタミン酸もきつちりと補われてゐるし、豚骨臭には寛大な私ですら「ぶた臭ひ」と思つた臭氣も香味油の變更によつてか丁度いい塩梅である。前囘感ぢた煮干しと豚骨がケンカしてゐる樣なとてつもなひバランスの惡さは消へ失せ、此の店のダシを「塩」で食すことに於けるネガな部分が全て改善されてゐる!!「しゃかりき」のノーマルは少々重すぎるけれども「和風煮干し」つて氣分でもなし・・・といつた腹具合の時には丁度いいバランスであろう。
麪は前囘私が食したものや、MIG氏のレポート(id:ross-mig:20050308)にあつたものより細ひ縮れ麪で、どちらかといふとMIG氏が以前食した試作品(id:ross-mig:20050209)に近ひものではなひであらうか。茹で方の問題か、やや柔らかすぎて噛むとニチヤつひたのだが、それを除くと食感、喉越しに關しては前囘の太ひ直麪よりはこちらの方がスープとの絡みが良ひ。某太麪ヲタなぞむびーはナニか言ふかも知れなひが、少なくとも「塩」にはこちらの方が確實に合つてゐる。
そして、一番感心したのは、全體のバランスが取れたこともさることながら、それでいてきつちりと「しゃかりき」の味として認識出來るところである。前囘、「根夲的にイチからダシを作り直さなひと、到底金を取つて人樣に出せる樣なモノにはなり得なひ」とまで書いたが、ダシの配合が違ふとはいへたつた二週間でここまでの改善をすることの出來る店主の力量をいささか見くびつた輕率な發言であつたことをここで謝罪させて頂く。
期間限定の「塩」の最後一ヶ月ほどは、店主自身がベストバランスだと信じる黄金率の配合一種類に絞つて提供さるるとのことだ。今囘は5:5であつたが、その配合率は一定のものではなく、その日のダシの出具合によつて、いや、時間によつても變わつて來ることであらう・・・といふか、變へて頂かなひと困る。そのピンポイントのベストバランスを見つけることは、單純に「2:8、5:5、7:3」と數字でクリヤーカツトに分けるよりも遙かに難易度は高ひであらうが、店主のセンスに期待してゐる。
月 旧一的評價;☆3.5!
P.S.
さあ、これで安心して待望の「塩つけそば」に挑戰出來る・・・けど、かうなつたら「豚骨:魚介=7:3」も氣になつてしまふなあ(^-^;;