「麺翁百福亭」@池田市 百福元味 2004.07.18實食

一風堂」河原成美氏は「あざとい」ラーメンを作ることにかけては私の知る限り、恐らく日夲一の腕前を持つてゐる男であらう。決して兩手放しで賛辭を送る程の美味さでは無いのだが、逆にケチをつける要素を探しても、此の私ですら文句のつけ樣が見當らない程の出來のものを、夲人不在の状態で第三者に作らせる亊が出來る才能はさすがとしか言ひ樣が無い。
その河原氏がプロデユースした、「チキンラーメン」をテーマにした店が此処「麺翁百福亭」である。そのコンセプトは「チキンラーメソを發明した安藤百福翁(日清食品かいてふ)がインスタントではなくラーメソ屋を作つてたらどんな店だつたであらうか」といふものらしい。
昨今、有名ラメーソ店の味をインスタントにする亊がコンビニを中心に流行してゐるが、今囘の試みはインスタントの味をラメーソ店にしたらどの樣になるか、といふ全くの逆パタンである。此処に目をつけた人はかなりスルドヒとは思ふが、あくまでジヤンクなインスタントの味をきつちりと作り直したとしても現實問題としてあんまし美味くはならないんぢやあないの?と、最初から期待せづに行列に並ぶ。
メニウには豚骨ベースの「百福新味」と鷄ガラベースの「百福元味」があるのだが、ここで「チキソラーメン」と無關係に自分の得意分野である豚骨を「百福新味」としてメニウに入れてあるところにもあざとさが際立つてゐる。當然ながら豚骨なんぞ無視、「チキソラーメソ」のイメイヂの「百福元味」の方を ちう悶 www 。ワンタンメンで、煮卵もつけると940圓にもなる。

元味ワンタンメン840圓+半熟玉子100圓

運ばれて來たラメーソは、まごうことなき「チキソラメーソ」の香りが立つ。此の香りは揚げ葱からのものかと思ひきや、何と「ごぼう香油」なるものを使つてゐるさうだ。
澄んだスープもきつちりと鷄ダシが取られてゐるし、ちぢれ麪も「チキンラメーソ」そのものに見へるのだがしこしこした食感は心地よく、スープとのマツチングも良い。
薄つぺらいバラ肉チヤーシウはチープなのだが何故か此のラメーソにはぴつたり。變に分厚かつたりしたらバランス全壞になるところをよく考へられてゐる。鷄ミンチボールは別に無くても良かつたのだらうが、味が單調になつてしまふのを上手く防いでゐる。飮んだ後にかういふラーメンがあつたら丁度いいのに・・・と思はせらるる。
あ゛〜〜〜〜つ!!アザトヒ!!!!!
でもけなすべきポイントが無いので、まるで絶賛してゐるみたいな文章を畫かねばならないのんが夲當に癪である。まあ一囘食べてみたら、さうさう何囘もリピートする程ではないのだが・・・と書いても負け惜しみにしか聞こへないなあ (-_-;;;


月 旧一的評價;★★★つ。 o(>_<,)o