濃厚な醤油ダレで麪が眞つ黒に染まつてゐる!!!!!
そしてそれは味噌ラーメソと違ひ、まごうことなきごわごわした太麪だああつつっっつつつつっつっつ!!!!!!!!

スープをひと口、これ、これですよ!!!!!
豚頭を煮込んだ、ちよつとクセのある獨特の香ばしい匂ひがするスープは、關西圈の常識を超へただだ辛ひ醤油ダレと共に、大量の背脂をしつかりと受け止めてガン!ガン!!ガツン!!!とメガトンパンチ級のインパクトを繰り出します。

單品だつたら決して「美味ひ」とは言えなひ樣なごわつく麪も、此のスープだからこそ生きて來るのです!!!!!!!

それでも記憶の「土佐っ子」よりはかなり洗練されてゐる感ぢがします。
それは使はれてゐる材料がいいからなのか、十數人分を一氣に作る「土佐っ子」方式ではなく一杯一杯丁寧に作られてゐるからなのか、はたまた妙に小綺麗な店の雰囲氣のせいなのか?!

私はオゲフインな「土佐っ子」が好きですたが「屁體臭」とどちらが上、といふことではなく、あくまで好みの問題でし。
商品としてみると、確實にこちらの方が良く出來てゐると思ひます。

35を過ぎて格段に脂に弱くなつたこの身體では完食腐化膿かと心配されますたが、喉に脂を詰まらせながらも何とか完食致しました。

さて、評価でし。
個人的には「土佐つ子」にはかなりの思ひ入れがありまし。
「夲當に『こつてり』した」ラーメソを探し續けた20代の頃、最後に辿り着ひた、單に脂で誤魔化してゐるだけではなく、ダシもタレも含めて眞に「こつてり」したラーメソが「土佐つ子」ですた。
今迄に食したラーメソの中で、「一番美味ひラーメソ」を擧げろと言はるると返答に困りましが、「一番好きなラーメソ」を擧げろと言はるるなれば、迷はづ「土佐つ子」と答へます。

ここまでの思ひ入れを持つてしまふと、味の客觀的評価が出來なくなつてしまひます。

私がラーメソ屋の評価をするときは、自分の舌で美味ひと思ふかどうかは當然として、その評価に客觀性及び普遍性があるかどうか、も重視してまし。

さすがにこの「平太周」の美味さに普遍性があるかと問はるると、「否」と答へざるを得ません。
そこで昨夜、店での評価は ★★★★ 、ですた。

しかし!!!!!
此処のラーメソは、豚骨醤油背脂系の中では最高峰に位置し、しかも忘れ得なひイムパクトを持つてゐるといふ点で、
私の ★★★★★ の条件はきつちりと滿たしてゐまし。

私個人の感傷に流されて評價が上下するのは全く恥づかしひ限りで、出來ることなれば
避けなひといけなひんでしが、今囘だけはお許し願ひまし。

月 旧一的評價;★★★★★ つ!!!!!