無鉄砲本店@木津


チヤーシウヌキ
by 月 旧一 (執筆ちう)




ヌキカタナメラカネギメンマオオメ

無鉄砲が奈良店でオープンして以来8周年、大阪本店が1周年を迎えられた。
おめでとうございます。

今や押しも押されぬとんこつの名店として関西のみならず全国的にファンを持つビッグネームに成長した無鉄砲。生きているスープは日々進化していく。
業務用スープを湯で溶いただけの店が臆面もなく『とんこつラーメン』のノボリをあげて600円や700円をとるこのご時世にあって、一日200キロ以上の豚骨を使いながら常にハイレヴェルなラーメンを提供し続ける姿勢には感動すら覚えます。これ以上げうれつが
増えるのはちょっと困るけどもっとたくさんの人に知って貰いたいという矛盾した気持ちで一杯です。(^_^;

さて、本日のラーメンは一ヶ月ラマダン明けのご褒美として木津へ行って来ました。タイミング悪く団体さんが多かったので平日の夜にしては待ちが約40名様弱と多かった。それでも大将が回しているだけあって回転は悪くなく、ストレスなく乳店。

高菜ににんにく正油とごまをかけたものとげうざでぷはあ〜しつつラマダンで縮んだ胃のリハビリにしばし努める。ウォーミングウプが終わった時点で頼んだのが本日の『ヌキカタナメラカネギメンマオオメ』

オプションの呪文の解説は
http://d.hatena.ne.jp/menmenmen/20041211/p1
でどうぞ。コナの標準は現在サンブンノイチになってます。

骨を釜に足しながらまともに作っているお店は関西では数えるほどしか無いが、この時間帯(2230時以降)というのはスープの状態を維持するのが難しく大火力を使用する店では焦げとの戦いです。大量に投入された骨と砕けた骨片、骨粉が鍋肌にまとわりつき、気を抜こうものならすぐに焦げ付いてしまう。そういう状態にあって行列のお客さんをこなしている様を見ると初めて来店される大抵の同業者は驚嘆の声をあげられるようです。 そんな時間帯であるにも関わらず、ナメラカオプションなのに甘みと深みのあるスープを提供できるところが他店ではなかなか真似のできないところです。このチャーシューがチープだと思われる方が
たまに居られるようですが、豚骨スープに厚切りのバラチャーシューではバランスがくどくなります。薄切りで麺にまとわりつくようなこのスタイルが大将のこだわりでもあります。

メンマも薬品臭のする缶詰めチックな業務用既製品を使う店が多い中、塩漬けメンマを手間を掛けて塩抜きした後、お店で味付けしています。メンマ馬鹿の私にとっては、関西のラーメン店の中で新福菜館のメンマとともに双璧をなすマイ・フェイバリットメンマです。ちなみにネギも中国産の怖いカットネギなどは使うわけがなく、たとえ相場が上がろうが常に吟味された国産ネギを惜しみなく使われている。ネギ大盛り無料なのをエエ事に、超ネギオで注文するお客さんも見受けられるがせめて無駄の無いようにネギもレンゲで掬って食べて帰っていただきたいものです。(続く)

by 禿【かむろ】波平