「夜鳴きや」@山科 ラーメン 2005.03.15實食

言はづと知れた、超有名店。立地条件としては決していいとは言へない場所にあるのに、屈指の行列店となつてゐる。
ケフは11時半すぎの乳店。「細切肉入り」はまう賣切れてるかな?と思つてゐたが、幸運なことにまだ殘つてたので麪かため、でちう悶 www

私はラーメン屋で白御飯を食べることはまず無いのだが、「夜鳴きや」だけは違ふ。ただし、ちう悶方法にルールがある樣で、ラーメンと同時に頼むと「後にして」と怒られるのだ。そこでルールに乘つ取つて、ラーメンが手元に來た瞬間にすかさず「めし小」を追加ちう悶。でも、毎囘客に「後にして」とか言ふのなれば、壁に「めしのちう悶はラーメンが出されたときにして下さい」とかひと言書いておけばいいのに、と思ふのだが。

さて、スープをひと口。まごうことなき イヒ 言周 口未 が口内に擴がる。一昨年夏に訪れた際は醤油辛さが薄れてて、「あれ?味變はつたのか?」と思つたが何の何の、必要以上に醤油辛い味が復活してをり「これこれ、これですよ!」
茶碗一杯の「めし小」が 200圓もする のんは、某巨大掲示板でも定番のネタとなつてはゐるが、目の前にある取り放題の澤庵とニンニク醤油漬けも込みの値段設定だとすると十二分にリーズナブルである。いつも通りベツシヤリとした飯はそれ自體ではさして美味くもないのだが、スープの醤油辛さを緩和し、澤庵とニンニクを食べる爲の「台」だと考へると別に怒りがこみ上げてくる程でもない。

箸休めにニンニクを囓りめしを喰ひつつ、ラーメンを平らげてゆく。初めて喰つた時はその濃厚さに感動して★★★★をつけてゐたのだが、冷靜に判斷するとせいぜい★★、程度の味だ。しかし、化調味の奥に美味かつた時代の名殘がかすかに感ぢられないこともない。

勢ひで喰ひ進んでゆくが、「細切肉入り」は喰つても喰つてもなかなか肉が減らない。この肉をアテにビイルでも飮んだらまたいいのだらうが、車で來てる身なればそれも叶はない・・・つて、「夜鳴きや」つてビイルあつたつけ?
・・・尻極、肉の量と醤油辛さにギヴアツプ、スープを少し殘してしまつた。醤油辛さが弱かつた一昨年夏の時は完食出來たものの、完食出來づともやつぱりこの味が「夜鳴きや」らしくて良い。

鷄ガラと豚骨の違ひこそあれ、私は「夜鳴きや」に「もっこす」の姿を重ねてしまふ。どちらも濃厚、醤油味で細麪。「味が落ちた」と言はれてゐるのんも一緒である。ただ、「もっこす」の凋落ぶりのひどさから較べてみると、まだ「夜鳴きや」の方がレヴヱルダウンは少ない樣に思はるる。
立地条件やこの味を考へるとまあ年に一囘喰つとけばいいか、程度なのではあるが、私の好きな店のひとつであることに變はりは無い。これ以上味を落とさない樣にして、これからも生きながらえて慾しいものである。

月 旧一的評價;★★