「某店」@某所

夲日、神戸は東門街「鍛高譚」で琉球料理と燒酎に舌鼓を打ち、その後まだ少し胃袋に餘裕があつたので最後に「淡水軒」でワンタンか「封」でラメーソか・・・と考へてゐたが、一緒に飮んでた友人が風邪でシンドヒ、とのことで「茜屋」でコーヒに。
友人と別れてからそれらの店に行つても良かつたのだが、「茜屋」で私が神戸在住時には無かつたコーヒゼリーといふメニウを見つけ、思はづちう悶してお腹イパーイになつてしまつた爲斷念。
京都へ戻つて來た時には少しだけ何かを食べたひ氣分がぶり返して來たが、ラメーソ一杯は完食不可能であろうと思はれたので、
1. 飮んだ後でも問題なくスルスル入るスープの薄さ
2. 殘しても全く良心の呵責を全く感ぢなひで濟む
といふ二つの理由で此の某店に行くことにして地下鉄を四条驛で下車。しかし、店に着くとそこにはげうれつが・・・
この店だけには死んでもげうれつしたく無かつたので、COCON烏丸まで戻つて「天天有」を覗くもえいげう終了迄30糞を殘してるのに「スープ切れで閉店」。更に南下し「番屋」に行つたがこちらもシヤツターが下ろされたところであつた。
仕方なく踵を返して再度某店へ。まだげうれつがあつたら、かういふ時でも無ければ一生行く機會の無ひであらう「大正軒」にするか、と思ひつつ辿り着くと店内はほぼ滿員ながら空席があつた爲入店出來た。
つけ麪がまだあるなればそれにしやうかな、と思つたが、期間限定だつたのか既にメニウ落ちしてたので二種類あるうちの「コクと深み」のあるといふ方を麪硬めでちう悶。
暫くしてから赤ひ丼で供されしラメーソは豫想以上にダシが貧弱で、コクも無ければ當然ながら深みも無く、ただ唯一、必要以上に油が入つてゐなひことだけが救ひである。
正常な判斷力を持つてゐたなれば到底喰ふことなんぞは出來なかつたであらうが、幸ひなことに先程の燒酎がまだ殘つてゐた爲味覺も嗅覺も鈍つてをり、硬めに茹でられた低加水の細麪と、キクラゲの食感のみを樂しむ亊が出來た。長浜ラーメンや屋台のラーメンが薄くて話にならなひダシでも賣れてゐるのは、別に醉つてしまへばスープのコクも何も關係なくなるからだといふことを再確認。確かに味がわからなくなる程醉つてゐて、しかも尻構お腹イパーイの状態では私が☆☆☆☆をつけてゐる「しやかりき」や「福三」なんぞはスープが濃すぎて到底食べ切れなひであらう。
う~~ん、なかなか良ひ選擇をしたものだ。